進行1 歯肉炎 歯と歯ぐきの間に歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、そこに歯垢や歯石などが溜まり始めます。炎症が進むにつれて歯周ポケットが深くなり、さらに炎症が強くなるという悪循環に陥ります。その結果、歯ぐきが赤く腫れたり歯磨き時に出血するようになったりしますが、この段階では歯槽骨までは破壊されていません。歯周病を進行させないために定期検診を受けることや、正しい歯磨きを実践することをおすすめします。
進行2 軽度歯周病 歯槽骨にまで炎症が起きた状態を歯周炎といいます。軽度歯周炎は、歯槽骨が歯根に対して3分の1が失われた状態です。歯周ポケットが深くなることで歯槽骨が溶け始め、歯ぐきの腫れや出血もひどくなります。
進行3 中等度歯周病 歯槽骨が歯根に対して3分の1~2分の1まで消失した状態です。炎症がさらに進むと歯の根が露出し、冷たいものや温かいものがしみるようになります。歯石が歯周ポケットの奥へと入り込むことで炎症がますます強くなり、歯ぐきから膿が出始めます。
進行4 重度歯周病 歯槽骨が大きく破壊されて歯を支えられなくなり、大きく揺れるようになります。ここまで進行すると食べ物を噛めなくなるため抜歯が必要です。抜歯後は、歯の機能性と審美性を補うために、入れ歯やブリッジ、インプラント治療などを行います。しかし、歯槽骨が大きく破壊されているため、治療が困難な場合があります。
歯磨き指導 初期の歯周病では、正しい歯磨きによって改善が期待できます。しかし、正しく磨けていないために、歯磨きが習慣づいていても歯周病が進行するケースが少なくありません。当院では、歯科衛生士が歯ブラシの選び方から持ち方、磨き方まで丁寧にアドバイスいたします。